沿革・開催年 History, Years held
第1回:2010年(平成22年)より毎年一回開催
第15回:2024年12月~2025年1月
※第12回(2021年)はコロナ禍のため翌年に開催を延期
趣旨 Mission
東京からピアノ音楽文化の振興と普及に寄与し、幅広い年齢層から優れた才能の発掘と育成を図ることを目的とする
コンクール概要 Competition Overview
東京ピアノコンクールは、平成二十二年度(2010年度)に創設され、以後毎年一回開催される音楽コンクールです。
国内外のあらゆる段階の音楽学習者や演奏活動を行う音楽家に、日頃の研鑽の発表や審査委員からの講評、演奏研究の場を提供することで、個々のステージ経験や演奏技術、音楽的感性等の向上のみならず、東京からピアノ音楽文化の振興と普及に寄与することを目的としています。
任意の自由曲を参加曲の中心に据える特色を持ち、幼児、小学低学年、小学中学年、小学高学年、中学、高校、大学、一般など幅広い年齢層を対象に、ピアノソロ、ピアノ協奏曲、連弾、2台ピアノ、アマチュアのカテゴリーから構成されています。
日本や海外の音楽家による審査や講評(予選)を経て、本選審査会は都内会場において開催されます。
*第15回開催は横須賀芸術劇場(小劇場)となります
表彰及び発表 Prizes and Awards
- 全部門より最優秀賞(賞金100,000円、賞状、楯、翌年度の演奏会出場権等 授与)
Grand Prize 100,000 JPY (to be awarded a certificate granting the right to play in next year’s concert) - 全部門より準グランプリ(賞金30,000円、賞状、翌年度の演奏会出場権等 授与)
Runner-up 30,000 JPY (to be awarded a certificate granting the right to play in next year’s concert) - 全部門より各種ピアノ奨学賞(賞金10,000円、賞状)
Piano Scholarship Award 10,000 JPY - 各部門より第1位、第2位、第3位、第4位、第5位(賞状、第3位以上に入賞楯授与)、審査員特別賞(賞状)・審査員奨励賞(賞状)、奨励賞(賞状)、優秀伴奏者賞(賞状)、入選 他
Each Category to have: a 1st Prize, 2nd Prize, 3rd Prize and Special Award. Additionally, Concerto categories to include an Excellent Accompanist Award. - ピアノ教育者賞(最優秀賞・2名以上の入賞者に指導している先生に贈られ、連弾・2台ピアノ部門は1組で1名とする 証書贈呈)
The Piano Mentor Prize is given to an instructor who has either one student who wins the Grand Prize, or more than two students winning other prizes in the competition.
※演奏入賞者は本選当日の授賞式にて表彰され、全入賞者は2月中旬までにホームページに発表予定
※最優秀賞受賞者が二人の場合は賞金を折半とする
審査委員 Jury (ABC順 敬称略)
- Laurent Teycheney ローラン・テシュネ France フランス
- Mikhail Kandinsky ミハイル・カンディンスキー Russia ロシア
- Oliver Markson オリヴァー・マークソン United Kingdom/United States イギリス・アメリカ
- Ren XiaoGang レン・シャオガン China 中華人民共和国
- Akemi Mise 三瀬 あけみ Japan 日本
- Kazuo Missé 三瀬 和朗 Japan 日本
- Michiko Kokubo 小久保 路子 Japan 日本
- Miyako Iyama 井山 京 Japan 日本
- 他
※開催年や日程、部門により異なる
Laurent Teycheney ローラン・テシュネ
France フランス
フランス国立パリ高等音楽院を一等賞を得て卒業。モンルージュ市立音楽院の院長を務め、95年に来日し、昭和音楽大学の助教授を経て、現在は桐朋学園大学音楽学部の講師、東京藝術大学の准教授を務める。一般社団法人アンサンブル室町の立ち上げから芸術監督を務め、公演の製作を手がけながら代表も務める。CD製作もしており、「チェンバロ+日本I」、「チェンバロ+ハープII」に続き、現在は「チェンバロ+パーカッションIII」の準備中である。また「フランス・バロック舞曲集」(音楽の友社2001)、「18世紀フランス王朝時代からの鍵盤曲集」(全音楽出版社)、「聴音」(fontec2005)を出版している。
Mikhail Kandinsky ミハイル・カンディンスキー
Russia ロシア
1973年モスクワ生まれ、大画家W.カンディンスキーを輩出したロシア家直系に当たる。
1996年モスクワ音楽院首席卒業、全額給付特待生として英国王立音楽院大学院修了。ウィンゲート賞受賞。さらにグネーシン記念ロシア音楽院大学院にて研鑽を積む。E.ヴィルサラーゼ、H.ミルン、W.トロップ他各氏に師事。
1991年プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番でのデビュー以降、ロシア・ヨーロッパ各地にてリサイタル。1998~2001年モスクワ・フィルハーモニック・ソサイエティ・アーティスト。
2001年の来日以降、サントリーホール、紀尾井ホール等にてリサイタル、ウィーン・フィルやN響メンバーとの共演、福島市音楽堂にて震災チャリティコンサート等を行う。近年はワルシャワでのショパン・コンサート、モスクワでのタニエフ音楽祭に招聘され好評を博す。
現在、CDは7枚リリースし、朝日新聞、レコード芸術、音楽現代等の各誌にて高評を得、YouTubeには100曲以上の録音をアップしている。
上野学園大学音楽学部元客員教授、洗足学園音楽大学・同大学院非常勤講師、東京ピアノコンクール、ショパン国際コンクールin Asia他各審査員。PTNA正会員。
Oliver Markson オリヴァー・マークソン
United Kingdom / United States イギリス・アメリカ
ロンドン生まれ。ピアノをダグラス・フインチに師事、EPTAヨーロッパ・ピアノ指導者協会コンクールで優勝。英国王立音楽院ではピアノをタチアナ・サキソーヴァ、作曲をグレアム・ウイリアムスに師事。卒業後渡米し、マンハッタン音楽院修士課程修了、CUNY Graduate Centerにてピアノ演奏と音楽理論、作曲を兼ねた博士課程を修了、ウルスラ・オッペンスとジェラルド・ロビンスに師事した。
ピアニストとして、オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、歌手の伴奏等、英国をはじめ、米国、日本、中国、タイ、ブラジル、メキシコの各地で演奏活動を行う。CDはヴァイオリニスト藤川真弓と共演したライヴレコーデイングがミッテンワルドから発売。
作曲家としては、日本の伝統文化とフランス印象派の作曲技法を調和させて書かれたものが多く、中でもピアノ曲、松尾芭蕉の俳句をもとに書かれた八つの小品「俳句」(2013年)、手塚治虫の「火の鳥」からインスピレーションを受けたピアノ作品「火の鳥」(2014年)など好評を受けた。
現在、米国ニューヨーク市立大学(CUNYブロンクスコミュニティーコレツジ)でピアノの他に、音楽歴史、音楽理論と音楽哲学を含む音楽解釈の講師を務める。
Ren XiaoGang レン・シャオガン
China 中華人民共和国
中国(中華人民共和国)生まれ。遼寧省・瀋陽師範学院(Shenyang Normal University)音楽教育専攻卒業。富山大学大学院教育研究科音楽教育専攻修士課程修了。東京学芸大学大学院音楽教育専攻修士課程修了。日本大学大学院芸術学博士後期課程芸術教育専攻修了。イタリア・ミラノ音楽院(Conservatorio di Milano)にて交換留学生としてピアノと声楽科を学んだ。これまでに、范哲明、杨维忠、新井文男、渡辺馨の各氏に師事。
定期的にソロリサイタルの他、器楽や声楽アンサンブル活動の指導を行う。アジア芸術学会、音楽教育学会、音楽学習学会、各会員。北京・中国音楽学院(China Conservatory of Music)元客員講師、洗足学園音楽大学大学院音楽学非常勤講師、目白大学非常勤講師を務める。富山県名誉大使。
Akemi Mise 三瀬 あけみ
Japan 日本
桐朋学園大学附属子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科ピアノ科卒業後、桐朋学園大学作曲科卒業。卒業後同大学理論科ピアノ非常勤講師として後進を指導。新作初演の演奏会などに出演する。その後パリに滞在。ヴラド・ペルルミュテール氏からラヴェル作品の演奏解釈を学ぶために個人レッスンを受講。パリにてMez.Sop林千恵子氏と邦人作曲家ピアノ独奏作品初演を含むリサイタルで共演。帰国後も桐朋学園大学理論科ピアノ非常勤講師として長年後進の指導にあたった。新作初演、コンクールの審査に携わる。ピアノを大島正康、森安耀子両氏に、作曲を末吉保雄氏に、作曲、ピアノ、室内楽を三善晃氏に師事。子どものためのピアノ独奏曲、連弾曲など発表。
Kazuo Missé 三瀬 和朗
Japan 日本
1970年東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院作曲科修了。作曲を石桁眞礼生、末吉保雄、ピアノを伊達純、ソルフェージュ・声楽を瀬山詠子の各氏に師事。1986年パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科修了。最高位ディプロマ授与。作曲を平義久氏に師事。
1986年第36回ヴィオッティ(ヴェルチェッリ)国際作曲コンクール第一位受賞。デビュー作品に(1971年)ピアノと管弦楽のための<協奏的楽章>(Pf本荘玲子、指揮:手塚幸紀、日本フィルハーモニー管弦楽団、日比谷公会堂)、またヴァイオリン協奏曲「滄海の詩」(第18回民音現代作曲音楽祭委嘱作品、Vnドゥヴィ・エルリ、Hp篠崎史子、指揮:外山雄三、新日本フィルハーモニー交響楽団)、<ル・タン・プロフォン>ピアノのための(第2回浜松国際ピアノコンクール課題曲)、「凍天の星」などがある。
作品集CDを3枚、個展のCD3枚を出す。日本音楽コンクール、ルーマニア国際音楽コンクールなどの審査員を務める。”OTOの会”会員。2007年まで桐朋学園大学音楽学部教授を務め、現在同大学特命教授。
Michiko Kokubo 小久保 路子
Japan 日本
桐朋女子高等学校音楽科ピアノ科・桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業・東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。桐朋学園においてピアノを三浦みどり氏に師事。東京芸術大学において音楽学を小泉文夫氏に師事。
内外で演奏活動、伴奏活動を行い声楽、ヴァイオリン、フルート他数多く共演。奏楽堂、文京シビックホールでパンフルート、声楽リサイタルの伴奏にあたる。音楽の国際交流活動にも力を入れ、大使館コンサートに数多く出演する。海外の活動としては、スロバキアにおいて、日本の歌コンクール実行委員、審査員、モイゼス音楽院でコンサートを行う。最近の活動としては、2019年3月にルーマニア大使館でパンフルートと共演。演奏活動の他、内外のコンクールの実行委員、審査員を務める。
教育活動として、文教大学教育学部音楽科、大東文化大学教育学科、東京家政大学児童教育学科で後進の指導にあたる。日本ピアノ研究会役員。著書・ルーマニアクリスマスキャロル集(音楽之友社)
Miyako Iyama 井山 京
Japan 日本
国立音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業。(故)クロイツァー豊子、田辺緑、武田牧子-Herms、篠井寧子、柳川守各氏に師事。東京都出身。岡山在住中、倉敷音楽協会理事長を歴任。倉敷管弦楽団とグリーグのピアノ協奏曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演。倉敷と東京にて毎年リサイタルを開催。倉敷クリスタルトリオを結成し、ニュージーランドにてクライストチャーチ市親善演奏会を開催。リビング新聞社「マタニティコンサート」を毎年企画し、好評を博す。また、ポーランドのショパン協会ホール、ショパンの生家(ジェラゾヴァボーラ)、ドイツ・ベルリンにて演奏会。1995年より東京オペラシティ(武満メモリアル)にて毎年ニューイヤーコンサート。2003年渡独、帰国後リサイタル。2005年ニューヨークにてDr. Pace氏による研修会に参加。コンサルタントの認定を受ける。毎年工夫されたコンサートを自宅サロンにて開催し現在に至る。 現在、東京家政大学児童教育学科にて後進の指導に携わる。
主催 Organization
東京ピアノコンクール審査委員会
Tokyo Piano Competition Executive Committee
協賛コンクール Sponsor
日本奏楽コンクール
Nihon Sogaku Competition
実務委員(第14回) Coordinators
三部和子、下倉玲子、根岸美奈子、山根みずき、玉那覇大樹 他
Kazuko Sanbe, Reiko Shimokura, Minako Negishi, Mizuki Yamane, Daiki Tamanaha